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顔合わせのお話。
僕は緊張もあってか一時間前に会場に着いた。



色々と作戦をたてる時は歩道橋に逃げる傾向があり、今回も歩道橋を借りて、



キムタクぶり、





※キムタクぶるとは?

「ビューティフルライフ」の1シーンで、キムタク演じる修二が新たなヘアーデザインを徹夜で考え、あまりの疲労でそのまま美容室で寝てしまう。

朝、美容室に別の従業員が出勤した時、まだ寝ていたキムタクを起こす。

キムタクは「目を冷ましてくる。」と言い、

歩道橋でコーヒーを飲みながらタバコをふかしアクビをする。

その光景を、たまたまその下を車で通りかかったヒロイン常盤貴子が見て、

「フフッ」と笑う。





A,キムタクぶる。

歩道橋で

コーヒーを飲みながら

タバコをふかし、

アクビをする。





もっと詳しく知りたい方は、

2009年1月17日アップの

「木村拓哉卒業式」

http://shota-0723.jugem.jp/?eid=119&guid=ON



をご覧下さい。



高柳の木村拓哉との出会いから、

好きになった経緯、



別れ。



などが書かれています。



是非ご覧下さい。











話は戻り、



それをすると高柳将太はキムタクになり、

緊張する場所でも自信過剰になり、

何が起きても緊張をしなくなるのである。





俺は完璧な状態で会場に向かった。







顔合わせのスタートは18時。

17時50分に入ったせいか、会場にはもう20人くらいの人がいた。





このパターン。



このパターンは一人一人自己紹介ができない。



僕の経験上、

一人一人に自己紹介をしながらセッションをし、

そこで笑いが生まれれば目立つチャンスがある。





ここではできない。





「おはようございます!高柳将太です。宜しくお願いします!」



100点満点の笑顔と、

100点満点のスマイルで、僕は大きな声で挨拶をした。





このパターンはこれしかないのである。



一人一人挨拶をしても

うっとうしい奴で浮いてしまう。





周りは勿論「おはようございます!」と返してきた。



結果、

一発目の最初に目立つ最高のチャンスを逃す。





普通で終わってしまったのである。





なんとか目立ちたい…







挨拶を終え、

コの字型で作られた席の形の「高柳将太」と書いてある所に僕はゆっくり腰をかけた。







会場の広さは教室2つ分。

人数は20人。





空気は重かった。





誰も何も喋らず無表情。



小さな物音を立てるだけで目立つくらいの雰囲気。







小さな物音を立てて目立つ?



それか!





いや、そんな下らないスタイルでは目立ちたくない。





どーしたら目立てる…









一分後、



僕の後に初めて他のキャストさんがやってきた。





席を立ち、

「おはようございます!宜しくお願いします!」と元気よく挨拶をする。



周りを見る。



誰も立っていない。







30秒後、またキャストさんがやってくる。



立って挨拶。



周りを見る。



誰も立っていない。







なんだこれ。



ちょっと恥ずかしいじゃねーか。





でも俺間違ってないし…





でも一人だけ立って挨拶とかダセーし…







こんなスタイルで目立ちたくねーし。







でも一回立って挨拶した奴が周りは立ってない事に気付き、

次から座って挨拶に変えたとか思われたらもっとダセーし…







結局その後は、目立つことなく立って座ってを繰り返し、

普通に挨拶をする俺だった。





違う。





違う!





俺はこんなんじゃねー!





あらゆるバイト先で鍛えてきたじゃねーか!



1日で皆と仲良くなったじゃねーか!



ジュノンボーイコンテストでも、皆と仲良くなって20人の大所帯グループを作ったじゃねーか!



落選したけど、

あのオーディションは完全に俺のものだったじゃねーか!







俺は諦めない!!







隣のキャストさんに話かける。



「高柳です。名前なんてゆうんですか?」



すると隣の人は無言で名前が書いてある紙に指を指す。









俺は諦めない!







「字が読めないんですけど…」



「〇〇です。」



「ほ〜。」



「…」





声が小さくて結局わからない!

会話ができない!







どーしたらいい!





今がチャンスだろ!





顔合わせがスタートしてしまう!





フライングスタートをしなければ!















18時になり、



俺は何にもできなかった。



顔合わせは始ま、





らなかった。





一人遅刻をしていたからだ。



気付いたら

俺の左隣が空いていた。



遅刻をしている奴は確実に俺の隣のやつ。







ふざけんじゃねーよ。





顔合わせに遅刻してんじゃねーよ!



俺より目立つじゃねーか!



そうゆう目立ち方は俺は許さねー。



来たら絶対ボロカスいじって俺が目立ってやる。







5分経過。





まだ来ない。





これで俺よりイケメンだったら確実にゴキブリ扱いしてやる!





10分経過。



まだ来ない。





もしかしたらエリカ様?







と思った時、





ゴキブリ扱いする標的登場。







ゴキブリは軽く一礼をし、

謝る素振りもせず、



俺の横に座る。







なんだこいつ。



めちゃくちゃずうずうしい奴じゃねーか。



しかもイケメンだから俺より目立ってんじゃねーか。





ふざけんじゃねーよ。



ゴキブリ扱いしてやる。





このシーンとした空間でゴキブリ扱いしてやる!





「初めまして、高柳です。」

「どーも高橋です。」





みんな聞いている。





「つーか遅刻。」



「バレてないっしょ。」



「バレバレだわ!謝れ!」



「いや、バレてない。」







なんだこいつ。





どんだけ図々しいんだ!



今に見とけ!

俺が隣だった事を後悔させてやるからな!







更に俺は叩く。



「顔合わせで10分遅刻ってエリカ様か!」







ちょっとウケる。





ザマーミロ。





遅刻とゆう汚い手段で目立った罰だ!



俺がお前をイジって目立ってやったぜ!







更にイジる。



「26人を10分待たせたんだから謝れ!」





どー来る?



謝れば多分ウケるぞ?



俺の手柄になるぞ?



どー来る?





するとゴキブリは、



「いやいや、テトリスでなかなか長い棒が来なくて、死ぬギリギリでようやく長い棒が降りてきた感じでしょ?むしろ感謝してよ!」







なんだこいつ!





めっちゃおもしれーじゃねーか!





俺だけ大爆笑。





すると主宰が、



「二人知り合い?」





するとゴキブリが、

「いや、初対面なのにこの人がイジメてくるんです。」



「お前が遅刻したからだろ!謝れ!」



「いや、バレてない。」



「バレとるわ!メンタルどんだけ強いんだ!」







会場は程よく盛り上がった。





俺は嬉しかった。







一瞬でお互いの匂いを感じ、

お互いがこの空気を壊そうとしている事を感じ、



掛け合った事が。







似たやつもいるんだな。









そして顔合わせは始まった。



主宰が自己紹介をし、

この作品や、このカンパニーの事を紹介し、

「では、顔合わせなので一人一人自己紹介をしましょう。」



一人のキャストが言う。



「な、何を言えばいいですか?」



主宰が、

「稽古の意気込み等を言ってください。」





キャストの自己紹介タイムが始まった。







一人一人が

名前、

事務所名、

意気込みを語る。







意気込み?





語りませんよ。俺は。





皆が意気込みを語る時に、俺だけワキ毛が少ない話をすれば確実にウケて目立つだろう。



そう考えていた。





左から順番に一人一人が自己紹介をしていく。





左から。





そう。俺の左はゴキブリ。



さすがに、自己紹介ではボケないだろ。

一人ではボケないだろ。







そしてゴキブリの番。



「初めまして、高橋俊次です。」



おっ普通やん。



「今、日本は大変な時期にあります。」



ん?



「日本は今、頑張らなければいけない時期にあります!」



ん゛!?



「みんなで頑張りましょう!」





ドッカーン!





思わず「何の話だー!」って突っ込んじゃいました。







その後俺とかキツいやん。





「初めまして、A'カンパニーの高柳です!」





シーン。





ツカミ失敗。





そしてワキ毛が少ない話。







ま〜ウケた。





ウケたけど…





ゴキブリのせいで…





俺の作戦では、



稽古の意気込みを皆が語って、



意気込み、



意気込み、



意気込み、





ワキ毛。ってゆう作戦だったのに、





その前に日本の話しやがるから…





なんだよ。









対して目立てなかったじゃねーか。













帰り道、



対して目立てなかったな〜

この先大丈夫かな〜





と、思っていた時、





「高柳くん。」



一人のキャストが話しかけてくれた。



「なんですか?」



「俺もワキ毛少ないんだよね〜」



おー!





すると周りの人も寄ってきてくれて、



「ワキ毛俺も少ない!」



「下の毛も少ない!」



「中学の修学旅行の風呂の時間恥ずかしかったー!」



など、話しかけてくれて







本当に話して良かったと実感しました。











顔合わせから二週間半が経った今。





顔合わせは、後から聞くと、

皆が皆緊張していたと言う。



逃げだしたいくらい緊張したという人もいる。







でも今はそんな奴等もみんな仲良し。





誰かが誰かの心の扉をノックし、



誰かが少しずつ心の扉を開きだし、





個性が見えて、

性格が見えて、





んで芝居して、



演出家に怒られて、





また皆で芝居の話をして、



心の距離が少しずつ近づいて、



仲間になって、







三週間後に仲間と舞台の本番を迎えて、







打ち上げで最高のビールを飲む。











舞台って最高なんですよ。





1ヶ月前は名前も知らない人達が、



打ち上げではアホみたいに楽しくどんちゃん騒ぎをする。







確かに生活は厳しくなります。

借金をかかえる奴だっています。



稽古スケジュールがハードすぎてどんどんやつれていく奴がいっぱいいます。





でも、みんな売れたくて、

最高の作品にしたくて、







一つの目標に皆が向かって、



共に歩いていく。









まだです。





稽古もまだ半分も行ってません。



打ち上げはこんなに楽しいのか!ってゆうくらい楽しくて、それを楽しみにしたいくらいだが、



そんな事すら考えちゃいけないくらい、

芝居に没頭して、

色んなものに向き合っていかなければいけません。





作品を作るとゆう事はそれくらいシビア。





つまらないと言われれば、



つまらない。







結果が全て。







でも俺は、



このカンパニーで皆に出会えて、



目標に向かって死に物狂いになれる今の自分が、



幸せです。







後三週間。





author:高柳将太, category:-, 01:41
comments(4), -, pookmark
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Comment
このゴキブリが部屋に出たら殺さずに持て成そうね!
ゴキジェット, 2009/11/07 3:15 AM
テトリスの下りでパソコンの前で爆笑したわ(笑)
清水 恭平, 2009/11/07 8:56 AM
俺のが最高だわ
ごきぶり, 2009/11/07 7:19 PM
うわ〜楽しんでますね!


さすが?
高松, 2009/11/08 9:32 PM